Thermoplastic=熱可塑性樹脂 / LSR(Liquid Silicone Rubbers)=液状シリコーン
目次
シリコーンゴムと熱可塑性樹脂を接着する事により、これまでに出来なかった広範な分野での製品開発が可能になりました。
熱可塑性樹脂と液状シリコーンゴム(熱硬化性)という、相反する成形プロセスを持つ素材どうしを同時工程内で接着する技術です。エラストマーと比較し、永久圧縮歪・耐熱性・電気絶縁性等の物性的優位性を持ったシリコーンゴムと熱可塑性樹脂を接着する事により、従来では対応出来なかった幅広い分野での製品開発が可能となります。化学的接着の為、アンカーやブリッジ等を利用した接合の必要性が無く、製品形状と金型設計が容易になります。
Thermoplastic/LSR 異材質成形の特徴
- 従来エラストマーで対応出来なかった分野での製品化が可能(比較表参照)
- 同一製品内に異なった特性を共存させることにより、双方の特徴を活かした成形品が作れる
- 同時工程内での接着の為、組立・インサート等の工数削減が可能
- 従来のコア回転2色だけで無く、型内プレート回転2色対応により設計の自由度がUP
Thermoplastic/LSR 異材質成形の特徴
圧縮永久歪 | 耐熱性 | 耐候性 | 柔軟性 | 電機絶縁性 | 耐寒性 | コスト | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
エラストマー | △ | △ | △ | ○ | △ | △ | ◎ |
シリコーンゴム | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | △ |
接着可能樹脂
- ●ポリブチレンテレフタレート(PBT)
- ●ポリフェニレンオキシド(PPO)
- ●ポリカーボネート(PC)
- ●ナイロン6・66(PA6・66)
LSR製品用途例
- 自動車用コネクター(絶縁性・耐熱性)
- 防水端末用ハウジングパッキン
- 各種グリップ(ソフトタッチ)
- ●医療用部品